Sexy Zone「名脇役」の主演は佐藤勝利なのでは?説を唱えたい(歌詞考察)
Sexy Zoneの新アルバム『XYZ=repainting』
発売から2週間経ちましたがみなさんいかがお過ごしでしょうか(?)
新しい色を“塗り足す”、そんなアルバムで日本全国を巡るツアーが楽しみで仕方ありません…!
そのアルバムの中のお気に入りの曲のうちのひとつ、「名脇役」*1についてお話ししたいと思います。
記事タイトルの通りですが、この「名脇役」、、、
Sexy Zoneのセンター・佐藤勝利くんの主演作だと思うんですよね。
そして、同じ作詞家さんによる作品で巷では2部作と言われている「アナタノセイデ」(シングル「ぎゅっと」収録)はその主演作のエンディングなんです。(?)
何を言っているんだって感じですけど、今回はそんなこじつけ妄想深読み考察になります。よかったらお付き合いください♡
名脇役 - Sexy Zone - 歌詞 : 歌ネット
アナタノセイデ - Sexy Zone - 歌詞 : 歌ネット
歌詞からもひしひしと伝わる切ない片想いソングな訳ですが、そもそもなぜこの思考に至ったのかと言いますと…ずばり「名脇役」の歌割です。
ピアノの音で儚げに始まるイントロ、そこにのせられた第一声は勝利くんソロパートです。
そんなブレスまじりで切なげな勝利くんのソロパートから始まるわけですから、他に勝利くんにどんなソロパートがあるかと待っていると次のソロパートは最後の最後。
え?ってなりまして…
こ、こんな、こんな意図的な歌割ありますか、、、と。一見、歌割少なめかと思いますけどおいしいところどりが過ぎるじゃないですか、、、。
まず、全体の構造がこう見えました。
始まりは「どこにいても何をしていても君のことばかり思い出して苦しんでいるんだよ」と、主人公が片思いの女の子に心の中でメッセージを送るシーン。
そして、他のセクシーたちのパートと全員のユニゾンパートが終わって最後の締めくくりは勝利くんの「そんなことばっかを考えている」、、、「そんなこと」ですって…?
「そんなこと」=「他のセクシーたちのパートと全員のユニゾンパート」????
つまり、「他のセクシーのパート」「全員のユニゾンパート」は勝利くん(主人公)の頭の中を表しているのではないでしょうか。
えっ、ええーーっ
では、ここでその頭の中を紐解いていきます。
イメージで言うと、ピクサー映画の『インサイド・ヘッド』でしょうか。
ざっくり言うと、頭の中に暮らす喜怒哀楽の感情であるキャラクターたちが頭の中から主人公を導いて一緒に成長していくとっても深いストーリーです。(雑)
そのイメージで考えると、他のセクシーのパートは勝利くん(主人公)の感情たちになります。
マリウスくんのパートと聡ちゃんのパートは「逃げキャラ」ゆえの「楽観キャラ」の感情があるような気がします。
まず聡ちゃん。1番のAメロ。
そして2番のAメロ。
Cメロも。
告白するつもりはないのに、それを「告白したわけじゃないのに何で…?」って言っていみたり、誰かに聞いた「星の数ほど女の子がいる」なんて話を思い出してみたり。しまいには親友の好きと恋の好きを一緒にしてみたり…。わかってるくせに…いやわかっているからこその「逃げキャラ」ですね…。つら…。
続いてマリちゃんのパート。
1番のAメロ
そしてCメロ
気付いていないふりしてちょっと楽観しているような、努めて希望を見出そうとしているような印象ありませんか。。。あえて「楽観キャラ」を演じているんですよね。
なので、やっぱり聡ちゃん同様に言ってることはまあ勝負無しって感じですよね(白目)
2人(キャラ)とも、わかってるのにそうやってポカンとしている感じに闇ありません?聡マリちゃん、なんだか絶妙なアンニュイな表情してくれそうで期待してしまいます…。(?)
そして、ふまけん。
この2人は1番と2番で同じパートを歌っている場所もありますが、健人くんが歌うパートには理性を保とうと客観的に努める「冷静キャラ」が感じられます。
まずは2番Bメロ。聡ちゃんの「星の数ほど女の子がいる」という話の後にこう続きます。
どうしてとか言いつつわかっている答えを言ってしまったらダメだって自制している感じしませんか…。
そしてCメロでも聡マリちゃんが「友達ランキング1位だったら好きランキングも1位じゃない!?」と一瞬高まった後にこの冷静なパート。
感情的になって今の関係が壊れないよう理性を保とうとするひたむきさ、、、
続いてサビは風磨くんと同じパートではありますが、微妙に違うんですよね。更にそれぞれに味が出てグッとくる、、、
1番サビ。
勝利くんのパート同様に「思い出す」ことて締め付けられる想いを、冷静に把握している状況がわかりませんか。ただしミソは、現在進行形でその想いが増えていくことを「やめてほしい」って言っている割にはそうでもなさそうな感じがします。
そして2番サビ。これこそ風磨くんと似たようなパートになりますが、健人くんは片想いの子に対して思わず笑いかけているんですよねえ…。困らせないで、苦しくさせないで、優しくしないでって言いつつ、きっとやっぱりそういうところが好きで微笑んでしまう。
それを指摘されて健人くん(冷静キャラ)は「え?笑ってたかな?」ってごまかすんです。ごまかすというか、とぼける。ある程度客観視できているだけに、最善策はとぼけることってわかっている感じがしてたまらない…。
続いて風磨くん。もうね風磨くんのパートは「ヤケ」が見え隠れする「ヤケキャラ」って感じですよね。
1番Bメロでは聡マリちゃんが「なんで?こんなに辛いの~><」ってなっているときにこの「わかってる」けど「そのこともわかりたくない」っていう感じ。
続いて1番サビでは、健人くんとは対照的にちょっとしんみりした姿を見せてしまったのか、「どうしたの?」って聞かれて「なんでもないよ」って。「なんでもない」って答える人でなんでもない人います??? とぼけるよりタチが悪い…。何かあることを気付かせようとしている節も感じられてしまいます。あんなに自分自身でも気付かないようにしているのに。
そして2番のサビでは更にヤケくそ。もう、何の脈もないことわかってるのに期待してしまう自分を笑ってしまうんですから、相当キテマスヨ…。でもやっぱり振り回されていることが嫌いじゃない。ヤケが過ぎる。
で、最後にこの風磨くん(ヤケキャラ)の極め付けはこのパート。
そんなヤケになってる風磨くん(ヤケキャラ)がポツリとつぶやくように歌うこれ。
ああああ……ホントなんで勝利くん(主人公)のこと好きになってくれないの…。ヤケキャラがこう言うもんだからグッときすぎる…。
そして最後にセクシーたち全員によるユニゾンで大サビを歌います。
もういろんな感情キャラがごっちゃまぜです…。もう、ごっちゃまぜになるんですから、健人くん(冷静キャラ)が唯一保っていた理性なんてどこかいってしまった模様です。もうどうにでもなれって感じがひしひしと伝わってきます。
忘れたいくらいなのに忘れたくないって言うし、困らせて、苦しくさせて、優しくしてってさっきと真逆…!!もう決壊、、、ダダ漏れ、、、
そして、さっき風磨くん(ヤケキャラ)が歌っていた気付かせたいってチラ見えする「なんでもないよ」パートも2回目の登場です。
ああ…こりゃもう大変だ…。ってなるじゃないですか。つらあ…。
そして、スッとトーンダウンしてやってくる最後の勝利くんのワンフレーズ。あーでもない、こーでもないと、散々さまざまな人格のキャラクターたちが拗らせていた感情を全てこのワンフレーズが回収します。
ストーリーの冒頭で「苦しんでいるよ」とメッセージを心の中で送ったのに対して、「君が知るのはいつになるかな」で終わるんです。あんなにどうにでもなれって思っていたのに、何にも伝えてないし、きっと何にも伝わってないんだ…。
そして、この後は「君が知るのはいつになるかな」とナレーションが入ると、勝利くん(主人公)の国宝の横顔越しからのパンで夕焼け空が映ってエンドロールで流れるのが「アナタノセイデ」なんです…!!(?)
えーーーっ、、、と言うわけでこの「名脇役」、、、佐藤勝利くんを主演に、メンバー総出演(何なら主人公より出番が多いパターン)で1人の青年の苦悩をお送りしているのではないか説を考えてみました。
歌割りで表現されるそれぞれのキャラがたまらなく愛しいですし、それが頭の中で繰り広げられている勝利くん(主人公)が切なくてたまらんですね、、、。
実際はただただひとりの男の人の頭の中で色んな考えや感情が複雑に織り交ざっている様子だと思うのですが、歌割ひとつでディズニーピクサー映画になってしまいました。
このようなリアルなストーリー性のある曲、今までなかっただけに痺れるものがありますね。まさに新しい色ではないでしょうかッ
もちろんツアーでやってくれると思っているので(勝利くんギターに健人くんピアノだといいなあって何度も言ってる)どんな表現力を見せてくれるのか楽しみです…!!
もうこれショートムービーできますよ、、、ポニキャンさんいかがでしょうか…!
*1:「名脇役」歌:Sexy Zone 作詞:竹縄航太(HOWL BE QUIET) 作曲:竹縄航太(